WBC日本代表、延長の末4:3で台湾を破る。
3/8の台湾戦の9回の裏。もうダメかも・・・
そう思った人も多かったんじゃないだろうか。
8回の表。ようやく日本の反撃が始まる。
7回まで0:2で台湾がリード。
8回表にようやく、阿部のタイムリーで一点を返す。1:2
坂本のタイムリーでさらに追加点。2:2
8回の裏。痛恨の追加点・・・
8回裏、台湾の攻撃。
まだ同点。日本としては簡単に終わらせたかった。
だが、ピッチャーの田中が台湾打線に捕まる3連続安打で1点取られる。2:3
なんとかその後はアウトを重ね。無失点。2:3で折り返す。
9回の表。奇跡の粘り。日本の執念実る。
最後は9回の表。
ワンアウトから鳥谷がフォアボールを選び、なんとか塁に出る。
だが、その後も簡単にワンアウトを取られ、ツーアウト一塁。
最低でもここから2安打を取らないと同点にすらならない展開。
ここで出てくるのは絶好調の井端。なんとかつないでくれと日本中がつばを飲む。
そんな展開で鳥谷が予想外の行動に出る。
9回2アウト。あとワンアウトで負けが確定。
そんな状況で盗塁を試みる。
なんと成功。
これで2アウト2塁。井端が打てば同点の展開だ。
希望の光が見えてくる。
ストライクを簡単に2つ取られ、万事休すかと思ったその時。
井端が打った。
ショートの頭を超す完璧なセンター前ヒット!
これで何とか同点!!!
だが、逆転には及ばず、3:3
9回の裏。牧田のスーパープレイ。
9回の裏。牧田の根性を見た。
台湾の先頭打者がしぶとくヒット。
次の打者がバント。
バントが少しだけ浮き球になる。
牧田の位置からは届かない。
そう思ったその時、牧田がダイブ。
地面ギリギリ。手首も逆に曲がりかける。
そんな中でもボールは離さなかった。
牧田のスーパープレイだ。
その後もヒットを打たれたが、根性で守りぬく。3:3
延長戦。この日初めて日本が台湾にリードする。
2ヒットを重ね、ノーアウト1,2塁。バンドでワンアウト3,2塁。
中田が犠牲フライ。ついに4:3
ようやく、ようやく日本がはじめてリードする展開
運命の10回の裏。日本歓喜の瞬間。
ワンアウト1,2塁。
内野ゴロでゲッツー。試合終了!
最後に・・・
とんでもない展開だった。
日本のほうがヒットは打っていた。早い段階で点をとれればもっと楽だった。
そういう意見もあると思う。
だが、こういう展開で勝てる。
9回2アウトからでも諦めず同点まで持っていける。
この経験は大きい。チームの団結力が変わってくる。
9回まで負けていても勝てる。そんなイメージがあれば、逆転の可能性もあがってくる。
この勝利は他の国にも伝わっている。
日本は9回まで負けていても、ひっくり返してくる。
そのイメージを相手に持たせることができた。
人はイメージすることで、そのイメージが実現に近づく。
相手にとっても、自分たちにとっても同じだ。
日本国民が信じるきっかけが出来た。優勝できるイメージができた。
だから日本はまた優勝する。
そう思わせてくれるいい試合だった。
さて3連覇したときにどう喜ぼう。それが楽しみでならない。